源さんの放浪記

寝ておりましたら何やら気配が

ひょっと足元を見たらお向かいのＳ氏が立っている

声を掛け様としたらふらついて僕の足の上に倒れ込んだ

暫く態勢を整えて僕のテーブルにぶつかりながら歩く

グラッと頭から倒れたが、幸い隣のベッドの鉄柵に手が引っ掛かり

ベッドに軟着陸する。

其処が気に入ったのか靴を脱いで入り込んだ

暫くすると方向転換してベッドに潜り込んで寝てしまった。

ナースコールをして呼んだら　

先ず男性看護師さんが来たので隣のベッドを指差す

怪訝な顔で隣のベッドを覗き込んで驚いた処に

二人の女性看護師さんが到着

起こして　自分のベッドに戻る様に説得するが無視

最後は三人掛かりで強制移動

ベッドを鉄柵で囲んで檻状にされた

只今は何事も無かった如く就寝中である